ブランク看護師が復職を考えたとき、次のような悩みを持つ方が多いです。
- 求人探しに看護協会のeナースセンターは使ったほうがいいのかな?
- 転職サイトを利用したほうがいいのかな?
- 看護協会のナースバンクとナース人材バンクは名前が似ているけど、何が違うのかな?
この記事では、eナースセンターとナース人材バンクを、ブランク看護師が復職するときに必要な6つの視点で比較し、それぞれのメリットデメリットをまとめました。
結論から先にお伝えすると、ブランク看護師が復職を考えたとき、eナースセンターの登録はマストです。さらに、転職サイトを最低1つ登録して利用することがおすすめします。
なぜなら、それぞれのメリットデメリットがあるからです。
今回は、転職サイトの1つであるナース人材バンクを比較対象にしました。ナース人材バンクは、履歴書添削があるため、ブランク看護師におすすめしたい転職サイトの1つです。
eナースセンター | ナース人材バンク | |
メリット | ☆復職支援研修が充実 ☆のんびりした空気感で ナースセンターの職員に 相談できる ☆自分のペースで求人検索できる ☆「ブランクあり」で求人検索できる | ☆履歴書作成添削サポートが あって心強い ☆連絡手段を 電話、LINE、メール の中から選べる |
デメリット | ☆のんびりしていて 物足りない? | ☆営利目的感が 前面に出られると ストレスに感じやすい ☆「ブランクあり」で 検索できない |
比較内容は、ブランク看護師にとって気になる6つの点に焦点をしぼっています。
- 運営の違い
- 雇用形態・就業形態の種類の違い
- 求人検索方法の違い
- 求人施設の違い
- サポートの違い
- 連絡手段の違い
登録を迷っているあなたにとって、eナースセンターとナース人材バンク、それぞれの違いが理解できてすっきりしますので、是非最後までご覧ください。
【eナースセンターとナース人材バンク】6つの視点で徹底比較
ここでは、eナースセンターとナース人材バンクの違いを、6つの視点で徹底比較します。
- 運営の違い
- 雇用形態・就業形態の種類の違い
- 求人検索方法の違い
- 求人施設の違い
- サポートの違い
- 連絡手段の違い
それぞれ詳しく説明していきますね!
【eナースセンターとナース人材バンク】運営の違いを比較
eナースセンター | ナース人材バンク | |
運営企業 | 看護協会 | 株式会社エス・エム・エス |
企業目的 | 職能団体 看護の発展と 社会貢献 | 高齢社会に適した 情報インフラの構築と 社会貢献 |
仲介者の有無 | 求人サイトなのでなし | 転職エージェントなのであり |
求人サイトと転職エージェントの違い
求人サイトは、様々な求人広告が集まっているサイトです。
気になる求人案件を自分で探して、直接応募できるのがメリットだけど、面接対策や履歴書対策などは自分でしないといけないわ。
転職エージェントは、無料でアドバイザーがキャリアの相談に乗ってくれるサービスです。
無料で自分に合った求人案件を提案してくれるだけでなく、選考のサポートもしてくれるわよ。
eナースセンターとは
eナースセンターは、「公益社団法人日本看護協会」が運営している「ナースセンター」の無料求人紹介をネット上に展開したサービスです。
ナース人材バンクとは
運営会社である株式会社エス・エム・エスのミッション、「医療・介護従事者の不足と偏在を解消し、質の高い医療・介護サービスの継続提供に貢献する」をもとに、人材紹介をしています。
みなさんがよくご存じの、「ナース専科」のグループ会社です。
【eナースセンターとナース人材バンク】雇用形態・就業形態の種類で比較
eナースセンター | ナース人材バンク | |
就業・雇用形態 | 常勤(正規雇用) 常勤(非正規雇用) 非常勤 臨時雇用 | 常勤 非常勤 |
勤務形態 | 3交代 2交代 日勤+当直 日勤+オンコール 2部制 日勤のみ 夜勤のみ 裁量労働制 そのほか | 2交代 3交代 日勤のみ 夜勤あり 夜勤のみ |
就業・雇用形態にいろいろ種類がありますが、それぞれ説明していきますね。
常勤と非常勤って、何が違うの?
常勤、非常勤は働き方(就業形態)を表す言葉ですよ。
例えば、フルタイムは常勤、パートタイムや時短勤務が非常勤、といった感じです。
じゃあ、正規雇用と非正規雇用って、何が違うの?
正規雇用や非正規雇用は、雇われ方(雇用形態)を表す言葉ですよ。
例えば、正社員か正社員じゃないかです。
非正規雇用は、契約社員・パート・アルバイトも含みます。
ナース人材バンクの求人検索トップ画面では、常勤と非常勤の選択肢だけで、常勤で求人検索すると月給表示され、非常勤で求人検索すると時給表示でした。
そのため、常勤は正規雇用、非常勤は非正規雇用、という認識で検索していいのかな、と感じました。
【eナースセンターとナース人材バンク】求人検索方法の違い
eナースセンター | ナース人材バンク | |
求人検索 方法 | ☆自動マッチング機能 ☆自分で探す ☆「ブランクあり」で 検索可 | ☆自分でも探せる ☆キャリアアドバイザーが 自分に合ったものを 紹介してくれる ☆情報収集だけと伝えれば 定期的に条件に合った 求人をメールで 送ってくれる |
ブランク看護師は、新卒で入職して働いていたころからライフスタイルの変化がある方が多いです。
子供が小さいからまだフルタイムはムリ
趣味の時間をとりたいから短時間で働きたい
教育費や老後のためにも、正社員でがっつりボーナスもらって稼ぐぞー!
このような感じで、様々な背景がありますよね。
eナースセンターでは、前項に書いたように、細かく就業・雇用形態や勤務形態を選んで、自分で求人検索できる点が便利だと感じます。
また、自動マッチング機能を利用すると、あなたの希望にあった求人情報を自動的にマッチングし、毎週新しい 情報をメールで届けてくれます。
ナース人材バンクは、キャリアアドバイザーがあなたの希望に合ったものを探して紹介してくれます。その際、気軽に質問や相談ができるのは助かりますね。
ただ、自分で求人検索する際に、「ブランクあり」で検索できないため、キャリアアドバイザーにブランクありでも働ける施設を探してもらったり、都度確認する必要があったりするので、その点はちょっと不便かな、と感じました。
【eナースセンターとナース人材バンク】求人施設で比較
eナースセンター | ナース人材バンク | |
施設種別 | 病院 診療所 訪問看護 介護・福祉系 保健所 健診・検診 保育園・学校 会社や事業所 救護 その他 | 病院 クリニック 訪問看護 介護・福祉系 企業 保育園・学校 その他 |
eナースセンターもナース人材バンクも、施設はまんべんなく選べます。
巷でよくささやかれている、ブランク看護師おすすめ復職先ベスト4!
- 病棟(慢性期)
- 健診センター
- 医療処置の少ない介護施設
- クリニック
といった施設も、網羅していますね!
個人的には、看護知識の学び直しがしやすい病棟がおすすめですよ。
【eナースセンターとナース人材バンク】サポートの違いを比較
eナースセンター | ナース人材バンク | |
サポート | ☆再就職支援研修あり ☆紹介問い合わせ機能で 経験豊富な ナースセンター職員に 相談可 | ☆履歴書作成添削サポート ☆条件確認交渉や 日程交渉あり ☆キャリア相談可 |
eナースセンターもナース人材バンクもブランク看護師特融の不安をサポート
ナースセンターの「復職支援研修」や「就業支援研修」は、忘れてしまった看護知識を思い出すきっかけになります。
思い出すことで、「復職できそう!」と勇気が湧いてきますので、私は受講をおすすめしたいです。
この研修を受講するためには、eナースセンターに登録が必要です。
また、紹介問い合わせ機能では、web上で、聞きたいことをナースセンター職員に納得いくまで問い合わせることができます。
ナース人材バンクでは、履歴書作成添削サポートがある点が心強いと感じました。
長いブランクがあると、履歴書作成も久しぶりで、何を書いたらいいのやら、と悩む方は多いですから・・・。
eナースセンターもナース人材バンクもスタッフに相談ができる
どちらもスタッフに相談できますが、「営利目的があるかないか」という違いが、あなた自身がスタッフから受け取る印象に差をつくる、と個人的に思います。
eナースセンターは、私たちが就業しようがしまいが、自分たちのお給料には反映されません。
看護協会からお給料が支払われ、その看護協会の収入源の多くは看護協会費や事業によるものです。
そのため、ナースセンターのスタッフに相談しても、どこかのんびりした空気感が漂います。
ナース人材バンクのスタッフは、私たちの就業の有無によって収益が変化しますので、やはり就業させるための対応になりがちです。
そのため、「押し付けられた」といったよくない感情を抱いてしまう方もいるのは事実です。
【eナースセンターとナース人材バンク】連絡手段を比較
eナースセンター | ナース人材バンク | |
連絡方法 | ☆自分から連絡 | ☆LINE・メール・電話を選べる ☆キャリアアドバイザーから 連絡くる |
eナースセンターでの連絡手段は、能動的という感じですね。
あなた自身が主体となって動く分、気楽ではありますが、時間がかかったり、めんどくさくなってしまったり・・・ということがあるかも??
ナース人材バンクでは、キャリアアドバイザーから連絡がきますが、電話ではなくLINEやメール対応を選べることは、気持ち的に負担が少ないですよね!
私は、LINE機能がない何年も昔に、とある転職サイトに登録したのですが・・・。
電話がかかってくることが本当にストレスだった経験があるのです。
時代は変わりますね!
eナースセンターとナース人材バンクのメリットデメリット
ここまでのことをふまえて、7年のブランクから病棟に復職した私の経験をもとに、eナースセンターとナース人材バンクのメリットデメリットをまとめました。
eナースセンター | ナース人材バンク | |
メリット | ☆再就職支援研修がある ☆のんびりした空気感で ナースセンターの職員に 相談できる ☆自分のペースで 求人検索できる ☆「ブランクあり」で 求人検索できる | ☆履歴書作成添削サポートが あって心強い ☆連絡手段を選べる |
デメリット | ☆のんびりしていて物足りない? | ☆スタッフの営利目的感が 前面に出ると ストレスに感じやすい ☆「ブランクあり」で 検索できない |
【まとめ】ブランク看護師の復職の1歩はeナースセンターを使おう
ブランク看護師の復職と、現役看護師の転職との大きな違いは、「臨床からの空白時間」です。
この空白時間が、復職の壁を高くしています。
ただ、ちょっと看護の場面に触れることで、ぶわぁ~っと記憶がよみがえってくると、多くの方が経験済です。
その記憶のよみがえりをもたらしてくれるのが、ナースセンターの復職支援研修・再就業支援研修です。
研修を利用するためには、eナースセンターに登録が必要ですが、登録することで、自分で求人検索もできますので、まずはeナースセンターに登録をすることをおすすめします!
そして、eナースセンターだけではカバーしきれない点を、ほかの企業の転職サイトでまかないながら、あなたが働きやすい職場を探すのが、看護師としてのより良いセカンドステージになると思います!
X(旧Twitter)@hatawamiや、Instagramハタワミ(@hata.wami) • Instagram写真と動画では、長いブランクからの復職について、揺れ動く気持ちを発信しています。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。
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