病棟に復職するメリットと不安【40代ブランク看護師】

40代ブランクナース復職体験談

40代ブランク看護師だけど、復職先をどんなところにすればいいか悩んでいる

病棟に復職したら、40代ブランク看護師はやっていけるのかな?

40代でブランクがあるけど看護師としてもう一度働きたい!

ブランクの間に看護技術も看護知識も忘れ、若いころより体力が落ちてしまった40代は、復職先の職場をどこにすればいいか悩みがちです。

私は、7年のブランク後40代で病棟看護師として復職して3年経ちます(2022年11月現在)。復職するときはとても勇気がいりましたし、復職して最初の1年は仕事に慣れず正直大変でした。2年目くらいから、ようやく感覚が戻って働きやすくなっています。

\ この記事を書いているのはこんな人 /
自己紹介

この記事では、実際に病棟で勤務している私の経験をもとに、ブランクのある40代が復職先を病棟にした場合のメリット3つと不安点4つについて書いています。

あなたと同じように、ブランクありの40代看護師が病棟で奮闘する様子を交えてまとめていますので、イメージしながら読めると思います。病棟に復職したらこんなかんじなのね~と参考になりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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40代ブランク看護師が病棟に復職するメリット

病棟といっても様々ですが、ここでは、2次救急である私の職場の、ほどほどな急性期病棟慢性期病棟でのメリットをお話しします。

\ メリット3つ /
  1. 医療行為・看護技術を学ぶ機会が多い
  2. 同僚が多い
  3. 今後の転職先の選択肢が広がる

医療行為・看護技術を学ぶ機会が多い

40代ブランク看護師が復職するときの不安で、一番大きいのは「看護技術や知識を忘れている」ですよね。

そのため、復職先として、難しい技術がいらないクリニックや老人施設などがオススメされたりします。

でも、逆に考えれば、今復職を考えている40代はもう一度医療行為・看護技術を学び直すチャンスです。

私の勤務先(2次救急)の急性期病棟を例にすると、

① 医師の指示のもと行う医療行為が多くある

ハタワミ
ハタワミ

酸素投与、末梢ルート確保、点滴管理、経管栄養の注入、吸引、導尿、尿道バルーンカテーテル留置、人工呼吸器管理、ドレーン管理、ストーマケアなど、ほかにもたくさんあります!

慢性期病棟では、医療行為の中でも、在宅で行うことができる医療ケアの比率が増えます。

ハタワミ
ハタワミ

経管栄養の注入、吸引、導尿、ストーマケアなどが増える傾向です。

② 総じて看護技術を実施する機会が多い

このように聞くと、私にはできないできない!ムリムリ!と思いませんか?私も復職前はそうでした。

でも、今となっては、復職前の自分に言ってあげたいです。

ハタワミ
ハタワミ

働きながら学べばいいんだよ~‼︎

もちろん病棟以外でも、看護技術を学ぶことはできます!

病棟は医療行為に触れる時間や数がダントツ多い、という点で、医療行為に伴う看護技術の学びにつながりやすいと考えます。

同僚が多い

病棟のいいところは、同僚が多いことです。

日勤だったら、自分一人になることはまずありません。

看護師の同僚だけでなく医師もいるので、わからないこと、疑問に思うことを、その場で直接相談できる環境です。

今後の転職の選択肢を広げてくれる

病棟は忙しくて、正直体力的にキツい日もあります。

さらに年齢を重ねたとき、もう少し体力的にキツくないところに転職しよう・・・と思うかもしれません。年齢を重ねて看護観が変化し、違うカタチで看護を提供したいと思うかもしれません。

そこで転職を考えたとき、ある程度の看護技術を取得していると、選択肢が広がると思うんです。

ハタワミ
ハタワミ

実は、私はこの先の転職を見越して病棟に復職しましたよ

実際、50代の同僚で病棟以外の場所へ転職する方も多いです。

40代で病棟に復職してもついていけるか不安

40代ブランク看護師が復職するときに感じやすい不安4つを、病棟バージョンに当てはめました。

\ 不安に感じやすいこと4つ /
  1. 知識・技術を忘れている
  2. 体力の低下
  3. 年下とのコミュニケーション
  4. 現役同世代との格差

4つの不安を軽減する方法を提案しますね!

知識・技術を忘れているから不安

看護師の感覚を少しでも取り戻すと、復職する勇気が出ます。eナースセンターで開催されている復職支援研修で体験することをオススメします。

≫≫ 復職支援研修の体験記事はコチラ

忘れた知識を思い出したり復習するには、テキストを見返したり、セミナーを受講してもいいですね!YouTubeも手軽に好きな時間で勉強できますが、情報の信頼性を見極める必要があります。

おはなぼう
おはなぼう

セミナーといってもいっぱいあるし、どれを受講したらいいのか迷っちゃうよ

ハタワミ
ハタワミ

オススメの1つとして、私が実際に受講している北九州ファーストエイドのオンラインセミナーを紹介しますね。

オンラインセミナー体験レビュー記事 ≫≫【ブランク看護師の復職の味方】オンラインセミナーを受けてみよう!

現役の看護師や、ときに現役の医師が、レベルに応じた講義内容をしてくれます。zoomで気軽に参加できて、1回1000円とお手頃価格ですよ。

≫≫北九州ファーストエイド Webセミナー申し込みはコチラ

私は急変を起こさない看護がしたくて、そのためにVSやフィジカルアセスメントの基本から復習しています。そんな私の勉強記事も、参考にしていただけるかもしれません。

≫≫ 急変を起こさない看護の勉強

ハタワミ
ハタワミ

でもまあ、看護技術や知識を忘れていても、できなくても、現場で覚えながらでいい!と思いますよ~!

体力的についていけるか不安

急性期病棟なら、ケアやって、点滴やって、検査出しして、オペ出しオペ後の観察やって、ナースコール対応して、記録書いて、病棟カンファレンスやって、緊急入院きて・・・・えぇ~っとあと何だけっけ!?と、目まぐるしい~!

慢性期病棟では、ケアの比重が高くて「あれ!もうこんな時間~!ケアしかやってない~!」、動ける人が多くて転倒予防にセンサーマットたくさん敷いてあってナースコール頻回~、退院に向けて多職種との退院指導や退院カンファレンスの時間が増えたりと、急性期とはまた違う忙しさがあります。

そんな忙しい中、頭が回らなかったり、足がだるくなったり、腰が痛くなったり、細かい文字が見えにくかったり・・・・。

ハタワミ
ハタワミ

若い時には感じなかった、体の動きにくさをひしひしと感じます・・・

体力に不安を感じる方は、老化をサポートするアイテムを用意しておくと、働きやすくなります。

≫≫ 40代看護師の老化をサポートするアイテム

若い同僚とのコミュニケーションができるか不安

病棟には、20代、30代の若い世代の同僚もいます。

ハタワミ
ハタワミ

復職当初は、会話の糸口が見つけられなかったり、20代の反応に慣れなくて戸惑ったり、いろいろジェネレーションギャップを感じちゃいました・・・。

でも!

時間が経つにつれて、そんな若い世代の言動が、かわいくなってきて、完全に母親目線

さらに、若い世代のオシャレに影響されて、自分も髪型を変えてみたり、若いエネルギーを良い意味で受けますよ!

現役同世代との格差を感じそうで不安

ブランクがほとんどなく、新卒から長く働いている40代の同僚は、臨床経験20年超え。そんな同年代の同僚の仕事ぶりは、堂々として、なんでもわかるような威厳を感じます。

かたや、長くブランクがあった40代の自分は、わからないことがたくさんあって、自信もなくて、右往左往・・・。

おはなぼう
おはなぼう

でも、他人と比べてもしょうがないし、自分は自分の道を歩んできたので気にしないことが一番!

ハタワミ
ハタワミ

復職当初は、おはなぼうが言っていることを自分に言い聞かせていましたよ~!

復職して、コツコツ勉強して病棟に慣れてくれば、ブランクの穴が徐々に埋まっていきます。

40代ママが復職したときの様子の記事はコチラ ≫≫ブランクありの40代ママナースが復職したら仕事と家庭はどうなった?

同僚や患者さんからみた40代ブランク看護師への目線

ブランクのある40代看護師が復職するとき、同僚や患者さんはどんな風に感じているのか、受け入れる側の目線でお話しします。

ブランクの長さより経験年数

Aさん 経験年数1年、ブランク20年の40代看護師

Bさん 経験年数5年、ブランク20年の40代看護師

この場合、入職者を迎え入れる私たちは、Aさんはほぼ新人とみなし、それに準ずる対応をします。

Bさんは、感覚がもどれば戦力になる、と考えて対応します。看護技術を行うときに、やったことがあるかないかを確認したり、はたまたできる前提で声掛けしてしまうことも・・。

患者さん側からはベテランそうに見えちゃう

患者さん側からみると、40代にもなると見た目だけは立派な看護師です。

ハタワミ
ハタワミ

私は復職して少ししたとき、師長と言われたことがあって・・・。

まだオロオロしながら仕事をしていた自分と、実際に見られる姿は、ギャップがあることを実感した出来事です。

病棟に復職したときの40代の強みと弱点

もう40代だし病棟に復職しても仕事ができるか不安、と考えている方に朗報です!

40年生きて得た経験は、病棟看護師に役立ちます。

同時に、40年生きてきたプライドが弱点にもなります。

人生経験は強み

看護師を退職後、あなたはどんなことをして過ごしていましたか?

私は結婚を機に退職して、子供が生まれ育児に専念していました。

同じような方もたくさんいるだろうし、看護師以外のお仕事をしていたり、好きなことをしながら過ごしたり、親の介護をしたり、様々ですよね。

復職すると、看護師をしていなかった時間に得たことが、驚くほど看護に活かされることに気が付きます。

私の場合は

  • 思い通りにいかない育児で得た「あきらめの境地」
  • 親が歳をとって頑固になりそんな親に対する「しょうがないと思う境地」

この2つの境地が、病棟に復職してからすごく役にたっています。

病棟看護師は、思い通りに仕事がすすまないことがたくさんあります。

ナースコールが多くて仕事が進まない・・・。患者さんののんびりした言動や強いこだわりに振り回される・・・。

ハタワミ
ハタワミ

若い時はそんな出来事にイライラしちゃっていましたが、40代の今は、「あきらめよう」「しょうがない」と思える大人に成長していることに気が付ますよ!

年齢を重ねたことによるプライドは弱点

年下の同僚に注意されて、「年下なのに生意気ね!」

わからないことがあっても、「40代にもなって、聞くのは恥ずかしいわ」

なーんて、変なプライドをもってしまうかもしれません。

これは、せっかく復職しても、なにも成長しないままになるパターンです。

0から謙虚に学び直す気持ちで復職しましょう!

【重要】40代ブランク看護師が働きやすい職場の探し方

復職後、継続して働けるか、やっぱりムリと感じてやめてしまうかは、復職者へのサポートの有無によって左右されるでしょう。

\ おすすめの探し方3つ /
  1. 知人に聞く
  2. 復職支援制度を行っている施設を探す
  3. 転職サイトを利用する

【おすすめの探し方1】知人に聞く

実際に働いている知人の情報って、ものすごく信頼性がありますよね。

まずは自分が看護師であることを周囲に公表してください。「私も看護師だよ」と声をかけてくる人が必ずいます。

ハタワミ
ハタワミ

私は絶対声をかけちゃうんです。

看護師の同志だと知ると、嬉しくなって!

私のような人が必ずいます。実際に私は、自分は看護師だと公表すると、10人以上の看護師仲間が声をかけてくれました!

そして、声をかけてくれた看護師仲間から職場情報を教えてもらいましょう!

この探し方が一番信頼できて、おすすめです。

【おすすめの探し方2】復職支援研修を行っている施設を探す

eナースセンターでは、復職支援研修をおこなっており、その実習先として各地域の病院や施設が指定されています。

実習を行っている施設や病院は、復職者を多く受け入れている可能性が高いところです。

私は復職支援研修を行った先の病院に復職してよかった点が2つあります。

  • 復職者に対するプリセプター制度がある
  • ブランクありで復職した同僚が多い
ハタワミ
ハタワミ

復職当初は心の支えがあって働きやすさを感じました。

復職して3年経ちますが、今でも同じ職場で勤務しています。

【活用すると便利】転職サイト

先述したおすすめの探し方と並行して、転職サイトを活用すると便利です。

復職者へのサポートがしっかりある職場って、外からはわかりにくいですよね。

転職サイトでは、そのような内部の情報を把握していることが多く、希望に合う職場を探してくれます。エージェントの方とやり取りをすることが億劫でなければ、職場探しの1つとして利用すると便利です。

でも、転職サイトのエージェントも仕事ですので、グイグイ職場を提案してくるかもしれません。重要なのは、転職サイトに任せっきりにしないこと!

ハタワミ
ハタワミ
  • 知人に職場情報を聞く
  • 復職支援研修をやっている施設を探す

この2つで情報を集めつつ、転職サイトを活用することをオススメしますよ~!

【まとめ】40代ブランク看護師が病棟に復職したらメリットもあるし不安もある

40代ブランク看護師だけど、復職先をどんなところにすればいいか悩んでいる

ほどほどな急性期病棟や、慢性期病棟に復職すると、メリットが3つあります。

  1. 医療行為・看護技術を学ぶ機会が多い
  2. 同僚が多い
  3. 今後の転職先の選択肢が広がる

病棟に復職したら、40代ブランク看護師はやっていけるのかな?

40代ブランク看護師が病棟に復職するときに感じやすい不安は4つです。

①知識・技術を忘れている

≫事前学習はいろいろあるけど、現場で学びながらでいい!

②体力の低下

≫≫ 40代看護師の老化をサポートするアイテム を用意しよう!

③年下とのコミュニケーション

≫≫ 母親目線になっちゃう

④現役同世代との格差

≫≫ コツコツ学べばブランクの穴は埋まる

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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