私は地域の小さな二次救急病院に勤めている看護師のハタワミです。

高齢者の入院が多く、積極的な外科治療ではなく内科的治療を上限とする方がほとんどで、人工呼吸器管理はめったにありません。
しかし、高齢者故に呼吸器疾患の既往を持つ方は多いですし、誤嚥性肺炎も多いですし、インフルエンザやコロナウイルス患者もいます。
そのため、呼吸ケアは看護の重要な1つです。
以前、呼吸ケア指導士の先輩同僚がRSTをつくりたいと上司に相談した際に、加算の関係なのか却下された話を聞いたことがありました。
その先輩同僚は退職してしまい、道しるべ的な存在がいなくなってしまいました。呼吸のことを学んで看護に活かそうと3学会合同呼吸療法認定士をとったけど、何をしたらいいのかわからず右往左往していました。
しかし、私ごとき3学会合同呼吸療法認定士が何かできるなんて考えることがおこがましいぞ、と考え直し、まずは目の前の患者さんの呼吸に関する看護ケアに力をいれようと、黙々と実践と振り返りを行って過ごしていました。
しかし、

私1人で、スクイージングしたり呼吸指導したり呼吸介助をしても、その後に継続できない難しさがあるなあ・・・。
病棟は継続看護なので、ある程度スタッフ間で周知をしたいけれど、みんなに指導する自信はない・・・。
こんな風に、なんかモヤモヤした感じの思いをもっていたころ、ひょんな機会が舞い降りてきます。
上司から、「呼吸ケアについての勉強会を病棟で開いてほしい」
という依頼でした。
私にできるかな・・・という不安と、これはチャンスかもしれない、という前向きな気持ちが混ざった複雑な心境でした。
しかし、声をかけてくれたことは、今までの呼吸ケアに関する看護介入を評価をしてくれてのことだと前向きにとらえ、やってみることにしました。
内容は、スクイージングと体位ドレナージに関する知識や手技の勉強会にしました。
ちょうどその頃、日本呼吸ネットワークのセミナーでチーム医療についての講義を聴き、私の職場でも、呼吸ケアに関することを病棟内で各専門職と共有し、共通の目標をもって患者へのケアにつなげられたらいいなあ、と思いはじめました。
少し前に、職場が地域包括医療病棟として機能することになり、管理栄養士や言語聴覚士が配属されました。
これは、呼吸ケアをチームで介入できるメンバーが増えた状況!
冒頭でも書きましたが、私が勤める病院には、高齢者の誤嚥性肺炎や細菌性肺炎患者が多く、高齢者ゆえに既往歴には呼吸器疾患を持ったかたも多くいます。
まれですが、人工呼吸器管理もあったり、HFNCを上限とした治療の患者もいます。
人工呼吸器管理はまれなだけに、適切な管理や呼吸ケアの統一、レベルの確保が難しいこともあります。また、私自身、人工呼吸器管理は机上の知識やハンズオン講習で得たレベルであり、実践力が低く自信はないです。しかし、知識を総動員してよりよい呼吸ケアをしていきたい。
呼吸ケアをチームで介入し、早期食事開始やADL低下予防を行い、地域包括医療病棟の施設基準の中の「退院は在宅等が8割以上、入院期間21日」などが達成しやすくなるかもしれません。
肝心な医師は呼吸器科ではないですが、それでもいままでずっとこの病院で働いていた医師。
RSTという病院としての組織作りはできないけど、医師、看護師、理学療法士、言語聴覚士、管理栄養士、薬剤師、MSWと、共通した目標を共有し、それぞれの専門分野で介入していける環境はつくれそう。
おりしも呼吸ケア勉強会を開いたことで、看護師間で体位ドレナージやスクイージングの認識がいい方に変化し手ごたえを感じたこのタイミング。
多職種カンファレンスが頻回にあるこのタイミング。
やるなら、今。そんな思いで、一歩を踏み出しました。
先日行われた第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会にはオンデマンド配信で参加しましたが、一般演題での各施設でのRSTの取り組み発表を聴ける現地参加がいいなあ、としみじみ思いました。
ネットで調べると、ある程度大きい病院でのRSTの活動内容は出てきて参考にはなりますが、もっと身近な活動を知りたいのです。
RSTが作れない病院はたくさんあると思います。私はそのような施設で、呼吸ケアをチームで介入する活動内容をすごく知りたいです。
そのため、まずは自分から発信してみようと思い、このブログに書いてみました。
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最後まで読んでいただきありがとうございました。


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