私は、7年のブランクから病棟看護師に復職しました。
7年のブランクの間に、臨床看護の必要な知識、技術、ほとんど忘れました。覚えていることも、記憶が曖昧です。患者さんの前で、これでよかったかな?とドキドキな日々。新人看護師時代に「わからないことは絶対確認して!」と口すっぱく言われた先輩の顔がよぎります。
復職した地域の小規模病院は、〇〇外科・内科とうたっていましたが、実際はいろんな科の疾患が混在する、たまーに外科手術ありのほぼ内科病棟でした。
そこでは、比較的広い病態の知識とアセスメント力が必要だなあと思ったものの、広いがゆえに何から手を付けていいのやら状態・・・。
そんな中、3学会合同呼吸療法認定士を取ろうと受験勉強をして気づいたことは、点ではなく系統的に学ぶことの大切さです。
そこで、病棟看護師のスキルアップのために、浅く広く、解剖から臨床に必要なアセスメントのための知識を学べる「診療の補助の教化書」を受けました。
ここでは、ブランクから臨床看護師へ復職したあなたに、忘れた知識や看護技術・忘れた感覚を、スピーディーに取り戻せ、あらたな知識を取得でき、臨床でのスキルアップにつながる「診療の補助の教化書」を紹介します。私が、診療の補助の教化書を受講して役に立った場面を具体的に紹介しながらお伝えします。

復職してから右往左往しているあなたの迷いを晴らすお手伝いができると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
診療の補助の教化書とは
出直し看護塾の主宰である青柳智和さんが講師をしている、40時間の動画テキストです。
冊子テキストもありますし、資料をダウンロードもできます。

診療の補助の教化書は、「病態の変化をアセスメントできる看護師」を目指しているテキストですが、その先には、特定行為研修修了看護師や専門看護師、診療看護師といったスキルアップを目的としているようです。
≫≫診療の補助の教化書についての詳細はこちら
診療の補助の教化書のテキスト
テキストの中には動画とリンクした資料が掲載されています。動画で青柳さんがお話ししてくださったことをメモッたり、調べたことを追記したり。

テキストは、1ページA4サイズの中に8スライドが配置されています。
文章というより、画像がメイン。動画で青柳さんの話を聞いて理解を深める、といった感じ。
下の写真は、私が病棟の中でポケットに入れているA6サイズのメモ帳です。

スライドごとに要点がまとまっているので、資料をダウンロードして、必要なスライドを切り取ってノートにまとめやすいです。
診療の補助の教化書のオンラインセミナー
月2回ある5時間のオンラインセミナーが無料で受講できます。
しかし都合が合わず私は受講したことがないです・・・・もったいない。
診療の補助の教化書の受講料
金額設定は、ちょとややこしいです・・・。長期視聴になると、金額もサービスもお得になる感じです。
以下は、診療の補助の教化書の料金プランの引用です。
ご希望のプランをお選び下さい。
〇 動画 出直し看護塾(BASE店)3か月お試しコース(5時間×2回×3か月のオンラインセミナー付き)
テキストありBASE店でのみのお支払いとなります。3か月間は視聴し放題で、テキストも発送いたします。4か月目以降に継続を希望される方は、再入会手続き(16,500円)が必要となります。オンラインセミナーの参加も期間中のみとなります。 3か月 8,800円
〇 動画 出直し看護塾 (クレジットカード(PayPal)) (5時間×2回×12か月のオンラインセミナー付き)
テキストあり冒頭(5秒)及び、終了後(1分程度)に広告の入る動画があります。動画は自動契約となります。解約はいつでもできますが、解約された後に再契約される場合は、再度入会金及び年会費が必要となります。 24,200円(入会金 16,500円、年会費 7,700円)年会費は自動延長(最安値)
〇 動画 出直し看護塾(BASE店経由、銀行振り込み、クレカ、コンビニ、Amazon決済)(5時間×2回×12か月のオンラインセミナー付き)
テキストあり冒頭(5秒)及び、終了後(1分程度)に広告の入る動画があります。動画は自動契約となります。解約はいつでもできますが、解約された後に再契約される場合は、再度入会金及び年会費が必要となります。 24,200円(入会金 16,500円、初年度年会費 7,700円)で1年間動画をご視聴いただけます。期間内に延長手続きをしていただくことで再入会金不要で継続可能です(BASE店での継続は、2,200円/3か月となります)。
金額的なこともあり、当初は数か月の安いプランを選んだのですが・・・。
いくらテキストが手元にあるといっても、青柳さんの講義を聴きながらテキストを見ることが一番頭に入ります。そのため、結局契約を更新して繰り返し視聴して1年経ちます。
1年あれば十分学んだのでは?そんな声が聞こえそう。
それがどっこい、二人の子供がまだ小学生で、仕事の後は習い事の送迎やら家事やらなにやらで、じっくり勉強時間をとれない環境。亀スピード、1ミリづつ進む、みたいな速度で学んでいるため、どうしても時間がかかります・・・・。
年会費7700円、自動更新案内メール内の延長希望リンクでは年会費6600円と割引あり、ひと月換算で550円/円で勉強中。
あと1年、修行代として。
動画の中には、解剖や身体所見、酸素療法、敗血症などのカテゴリーのほかに、ケーススタディ抄録会が複数おさめられいます。臨床の実際を聴けるのは面白いし、基礎の応用になると感じます。
診療の補助の教科書を受講してよかったこと
ここでは、診療の補助の強化書を受講していて、実際に臨床で役だったことを実例とともに紹介します。
【役立ったこと1】心電図波形から患者さんに起こり得ることを予測できるようになった
病棟では心電図モニターを付けている患者さんがいますよね。
VTだったりVFだったり、緊急性の高い波形は、みんな勉強するしどうしたらいいかは結構わかっていることが多いです。
でも実際の一般病棟の中では、緊急を要する危ない波形ってめったに出なくないですか?
一番悩むのは、「なにこのへんなP波のかたちは?」とか、「QRSのかたちがふつうとなんか違うけど、VTでもない、なにこれ?」みたいな、ビミョーな波形。
緊急を要する波形ではなさそうだけど、波形の形を明確に判断できないときって、モヤモヤしませんか?
私はそういうことが、続いてました。だから、心電図検定2級あたりを受けようかな~と考えていたんですよね。
でも、診療の補助の強化書の心電図カテゴリーを受講して、ぱぁーっと霧が晴れたんです。


波形の名前だけでなく、どうしてその波形になっているのか、その波形から起こり得る身体変化、がまとまっているからです。
看護師は、波形診断をする必要はなくて、今患者さんがどういう状態かを医師に正確に伝え、これからどうなる可能性があるかを予測して動くことが大切だと思っています。
P波が二峰性になっていることに気づいて、左房負荷がかかっているな、心不全症状はないかな?悪化してないかな?と観察へつなげることができた時は、診療の補助の強化書を受講してよかったーーと思ったときでした。
【役立ったこと2】線溶系の仕組みと薬剤の関連が理解しやすくなった
高齢者の方の入院が多いので、Pltが低いとか高いとか、抗血小板薬・抗凝固薬を内服しているとか、けっこうな確率でいらっしゃいます。
線溶系は苦手で、あたりさわりなくふわーっとやり過ごしていたのです・・・。
でも、診療の補助の強化書では、わかりやすくまとまっています。


この人がリクシアナを内服しているのは2次止血のためか、Pltが低いからルート確保や吸引のときは気を付けよう、などと、患者さんの背景や注意点を意識できるようになりました。
【役立ったこと3】毎日のVS測定やフィジカルアセスメントの理解が深まる
みんな大好き血圧や体温やSPO2の値。
すぐに数値化してくれて、簡単だし、測定して記録したことで、VS測定できた、となりがち。私もそうでした。
でも、呼吸療法認定士になったことと「診療の補助の強化書」を受講したことで、日々のVSやフィジカルアセスメントでは、意識レベルと呼吸数・呼吸パターンが重要だと気づきました。
青柳さん曰く、「クリアとJCSⅠ-1には大きな差がある」と。また、表情が曇っているなら、「何かある」と。
呼吸療法認定士の勉強をしていく中で、生命活動を営むうえで必須となる呼吸の重要性を認識しました。
実例では、ほかの病棟にヘルプにいったとき。
一人で食事ができると聞いていたAさんは、その日は食事がすすまない様子。食事介助に入ると、呼吸パターンが不規則で無呼吸時に意識レベルが下がることに気づき、Drコールし検査して心不全悪化があり、治療方針がすすんだことがありました。
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