「看護師の自由な働き方」という響きに憧れを抱く人は多いですよね。自由な働き方には、1つの職場に縛られない場所からの解放、時間に縛られない時間からの解放、好きな仕事をやる我慢からの解放といった、ストレスなく楽しく働けるイメージがあるからでしょうか。
私は今、自由でクリエイティブでその人に合った看護環境を提供できる働き方を模索しています。一体それがどんなカタチなのかよくわからないのが現状です。でも、そんな働き方を探すのって、なんだかワクワクしませんか?
この記事では、看護師の自由な働き方を模索している私が、まず、自由とは?自由な働き方とは?看護師の自由な働き方とは?と初めの一歩的なことを考えてまとめています。
こむずかしく「自由」について考えていますが、自由な看護師の働き方がどんなものなのか、ちょっとだけ輪郭がみえてくるとおもいますので、是非最後までごらんください。
看護師の自由な働き方を探す前に自由について考えてみる
ここでは、「自由」に対する2つの考え方を紹介します。
靴を揃えてぬぐ自由
まず、自由学園および婦人之友社の創立者であり教育家の、羽仁もと子さんの「靴を揃えてぬぐ自由」を紹介します。
靴を揃えてきちんとぬぐことは、自由ですか不自由ですか。
(中略)
社会的に見ればきちんとぬいである方が自由だ。こっちに片方、あっちに片方と勝手気まま、皆が気楽にするのが自由か。先にぬいだ靴の上に、あとからぬいだ靴が上っているようなのは自由か。
(中略)
人の靴と重なったりしていたら、はく時は不自由になる。きまりのよいところ、きちんとしたところにいつも自由はある
羽仁もと子選集『最も自然な生活』より引用
羽仁もと子さんの「自由」に対する表現は抽象的なので、解釈は人それぞれなんですが…
靴を脱ぎ捨てる自由もある。靴を揃える自由もある。どちらを選択するかの自由もある。そして靴を再度履く時に、揃えられた靴をさっと自由に履けるか、脱ぎ捨てられた靴を不自由に履くか、という場面が起きる。自由を選んだつもりが結果として不自由になることがある。
だから
自由とは人としてより良いほうを選ぶために、人や物や能力などを使うこと
だと解釈します。
~からの自由、~への自由
次に、「自由」とは、哲学的には「他からの制約・支配などを受けずに、自らの意思・心・本性のままであること」という意味を表します。
他からの制約・支配などを受けずに、という部分は、「~からの自由」にあてはまります。自らの意思・心・本性のままであることは、「~への自由」にあてはまります。
社会生活を送る私たちは、他からの制約・支配などを受けないで生活することは不可能といわれていますが、狭い意味では、例えば窮屈な職場をやめることは「~からの自由」かなぁと思います。
~への自由は、自分の意思決定に深くかかわってきて、羽仁もと子さんの「靴を揃えてぬぐ自由」につながっていく部分がありそうです。
まぁ、正直哲学はよくわからないし、自由の定義もあいまいですけれど( ;∀;)
「靴を揃えてぬぐ自由」と「~からの自由、~への自由」の2つから私がいいたいことは
人としてより良い方を選ぶ自由を得るために、私は様々な知識を学んだり、スキルを取得したり、情報を集めたりして、道を切り開いていくことが必要
ってことです。
看護師の自由な働き方のイメージ3つ
看護師の自由な働き方と聞いてパッと思い浮かぶのは、3つあります。
- フリーランス看護師
- 看護師×〇〇
- 看護師×〇〇×フリーランス
【看護師の自由な働き方1】フリーランス看護師
フリーランス看護師とは
特定の企業・組織や団体等に専従していなくて、契約形態や賃金などを自分で提案・交渉しながら決め、施設や企業等と業務委託契約を結んで仕事を行う働き方です。
私はフリーランスと聞くと、ドクターXの大門未知子のイメージが大きいんですけど、岸部一徳さん扮する名医紹介所所長が契約形態や賃金を交渉していましたね。
そう考えると、看護師に例えるなら、転職サイトを利用した派遣看護師なんかもフリーランスに近いでしょうか。
【看護師の自由な働き方2】看護師×〇〇
看護師×〇〇とは
看護師の仕事の傍ら、趣味や特技を活かして収入を得るような働き方です。
そのため、〇〇には人の数だけたくさんの夢がありますね。
【看護師の自由な働き方3】看護師×〇〇×フリーランス
これは私が勝手に作った働き方のくくりなんですが。
イメージ的には下記図の円が重なっているところでしょうか。
- 看護師×〇〇をフリーランス契約
- パート看護師×看護師にまつわる仕事をフリーランス契約×〇〇
みたいな感じです。
看護師の仕事は、経験が途絶えると一気にスキルも知識も下がっていきます。そのため、経験値を積んでおかないと看護師としてフリーランス契約するのは結構厳しいと思うんです。
あとは収入面で、看護師は安定性があります。
知識とスキルの維持+収入確保の面で、看護師×〇〇×フリーランスというカタチは、看護師の自由な働き方の中で一番ベストのような気がします。
私は現在、パート看護師と時々看護師単発バイトをしながら、このサイトを作っています。サイト運営はまだ仕事として成り立っていないのですが、収入軸の1つにする目的があるので、仕事の括りにしちゃいます。
「パート看護師+単発バイト看護師+ブロガー」という私の働き方は、フリーランス看護師ともいえるし、看護師×〇〇という働き方にもなりえるってことかな?
自由な働き方をする目的
看護師の自由な働き方を模索していますが、その目的について考えます。
【自由な働き方の目的1】母親である自分のため
先述した、私のなんちゃってフリーランス状態の働き方や、看護師×〇〇の働き方をする目的ってなんだろう?
それは、「母親である自分のため」です。
私には今9歳と5歳の子供がいて、育児と仕事を両立させることが第1優先。そのために、働ける時間内でパート看護師をしたり、看護師バイトをしたり、ブログを書いたりしています。
この働き方について、2つの視点からどんなふうに「自由な働き方」なのかを考えてみます。
①羽仁もと子さんの自由の考え方「人としてより良いほうを選ぶために、人や物や能力などを使うこと」
育児と仕事を両立できる場所(職場)を選択して、現在において最良な状態になっている、という点で「自由」な働き方をしていると思います。
②哲学的な自由の意味「他からの制約・支配などを受けずに、自らの意思・心・本性のままであること」
前半部分は社会的に叶うことは無理ですが、後半部分「自らの意思・心・本性のままであること」においては、育児と仕事を両立させる自分の意思を満たしており、自分的に自由な働き方をしているといえるかな、と思います。
つまり、母親である自分のために自由な働き方をしているってことです。
【自由な働き方の目的2】看護師である自分のため
では、看護師である自分のための自由な働き方って、どんな働き方なんだろう?
フリーランスで働くドクターXの大門未知子は、失敗しないオペ技術を武器に、医者以外の業務は全て断わり自分の好きなオペに専念しながら道を切り開いていきます。大門未知子の自由な働き方の目的はただ1つ。完璧な手術をして患者さんを救うこと、ですよね。
看護師の自由な働き方の中で、「自分のやりたいことをする」ってなんだろう?
看護師の仕事で自分のやりたいことは十人十色ですが、「患者さん・利用者さん・またはそれに相応する人」の役立つ看護をしたい、という看護師は結構いるんじゃないかなぁと思うんです。
今私は病棟勤務をしていますが、同僚を見回すと、みんな根底には「患者さんが元気になってほしい」「患者さんの体を綺麗にしたい」「患者さんの苦痛をとりたい」「患者さんの希望する場所で過ごせるようにしたい」という気持ちをもっているんですよね。
でも、労働環境だったり勤務体制だったり病院の仕組みだったり社会資源が足りなかったりで、思うように看護ができないことも多く、そんなとき、私含め同僚たちはやるせなさを感じます。
このようなやるせなさを感じる働き方は、たぶん、看護師である自分にとっては不自由です。
なぜなら、環境の制約を受け、なおかつ自分の看護観を遂行できておらず(看護観の押し付けは別として)、哲学的な自由の意味「他からの制約・支配などを受けずに、自らの意思・心・本性のままであること」のいずれにも当てはまっていないからです。
羽仁もと子さんの自由の考え方「人としてより良いほうを選ぶために、人や物や能力などを使うこと」を看護師に当てはめると、看護師としてより良いほうを選べていないからです。
つまり、看護師である自分の自由な働き方は、「その人に合った看護環境を提供する」ことだと思うのです。
看護師の自由な働き方を見つける旅に出る
看護師の自由な働き方とはどういうものか?を掘り下げていったら、私がまずやるべきことは、その人に合った看護環境を提供するために、自分が何をできるかを探すことだと気づきます。
卓越した看護技術も看護知識もない、平凡な40代看護師です。
人としてより良い方を選ぶ自由を得るために、私は様々な知識を学んだり、スキルを取得したり、情報を集めたりして、道を切り開いていくことが必要
このことを胸に刻み、こつこつ勉強して知識を身につけようと奮闘しています。2024年に3学会合同呼吸療法認定士取得を目指しています。
今後は、看護師として様々な働き方をしている方に会ってみたいし、医療者のワクワクする活動にも参加してみようと考えています。
そこで得た情報を、ここで共有していきますね!
まとめ
看護師の自由な働き方を見つけるには
看護師としてより良い方を選ぶ自由を得るために、私は様々な知識を学んだり、スキルを取得したり、情報を集めたりして、道を切り開いていくことが必要
だと思います。
このサイトでは、復職に悩む潜在看護師のための体験談&ライフスタイル情報をまとめています。40代からの看護人生・日々の生活を振り返るきっかけになることを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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