看護師間の「伝わりやすい」伝え方はPREP法【リーダーへの報告や新入職看護師指導で使える】

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いち看護師としての成長

看護場面で、リーダーへの報告がうまくできない、新入職看護師の指導場面でうまく教えられない、と悩む方は多いです。

話すのが苦手だから。話をまとめるのが下手だから。コミュニケーションをとるのが苦手だから。

このような不得手が原因だと考えるかもしれません。

しかし、「伝え方の型」を覚えてしまえば、話すのが不得手でも、相手が理解しやすく伝えられるようになります。

ここでは、その伝え方の型の1つ、PREP法を、看護の日常場面を例にしながら紹介します。

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看護師間の報告や指導場面でなぜPREP法がいいのか

PREP法の構成は、まず初めに要点・結論から話します。

そのため、相手は何についての話かを頭にいれながら、その結論の理由を聞くことができ、理解しやすい効果があります。

PREP法の構成が相手の理解を促す

PREP法を使って伝えると相手が理解しやすい理由は、次の4つの構成になっているからです。

  1. Point :要点(結論・主張)
  2. Reason :理由(結論にいたった理由・そう主張する理由)
  3. Example:具体例(理由に説得力を持たせるための事例・データ・状況)
  4. Point :要点(最後にもう一度、結論・主張)

最初の頭文字をとって、PREP法と呼ばれています。

説明の最初と最後に、要点(結論・主張)を伝えることが特徴です。

PREP法は要点から話すため、相手は何のことを話しているのか理解しやすく、伝える側の自分の思考も整理される効果があります。

PREP法は説得を促すための型として、プレゼンやマーケティングなどでよく使われています。

看護師間の情報伝達でPREP法がいい理由

報連相がシンプルに素早く行えるからです。

リーダーにだらだら報告しても、それを聞く忙しいリーダーはイライラしてしまいます。

わからないことだらけの新入職看護師に説明する際には、要点から話すことで、そのあとの理由や説明が頭に入っていきやすくなります。

伝える時の思考を整理する習慣がつく

あなたがリーダーや新入職看護師に何かを伝えるとき、「要点は〇〇で、その理由は△△、理由の根拠は…」と整理してから話すようになります。

ハタワミ
ハタワミ

根拠の部分を考えることは、看護のアセスメントにあたります。

PREP法を使った看護場面の具体例

  1. Point :要点(結論・主張)
  2. Reason :理由(結論にいたった理由・そう主張する理由)
  3. Example:具体例(理由に説得力を持たせるための事例・データ・状況)
  4. Point :要点(最後にもう一度、結論・主張)

この構成を頭に入れて、看護におけるいろいろな場面に当てはめてみます。

【看護場面1】新入職看護師にガウンテクニックを教えるとき

要点・結論

感染予防のために、手袋は最後につけます。脱ぐときは手袋を最初にとります。

理由】

着るときは、1番清潔でいたいものを最後につけて、脱ぐときは1番汚れているものから外すからです。

状況説明

まず手指消毒してからガウンを着て、~(省略)~、最後に手袋つけます。脱ぐときは、手袋から外して手指消毒をして、~(省略)~、最後にマスクを外して手指消毒です。

結論

このように、着るとき手袋が1番最後、脱ぐとき手袋は1番最初にして、感染予防をはかります。

ハタワミ
ハタワミ

要点から話すことで、ガウンテクニックの重要なポイントや流れが頭に入りやすくなります。

【看護場面2】新人看護師に看護手技を教えるとき

ここでは、グリセリン浣腸を例にします。

【要点】

〇〇さんにグリセリン浣腸をしに行くから、一緒に行って手順を見ててください

【理由

看護手順を読んだだけだとイメージしにくいので、実際に手技を見て覚えましょう

【具体例】

患者さんによって声のかけ方や注意することも変わってくるので、手順と注意点を説明しながらやりますね

【要点】

だからしっかり手順を見ててください

ハタワミ
ハタワミ

新入職看護師さんは

  • 手順を見学する理由
  • 何に気を付けながら見学するのか

がはっきりして、わかりやすそうですね。

ここでやりがちなのが

いろんなことを同時に教えたくなっちゃう

手順を見学してもらう際に、患者さんのベッドサイドで突然、

先輩看護師
先輩看護師

なんでこの患者さんはグリセリン浣腸をすると思う?

と質問してみたり。

もちろん、グリセリン浣腸を実施するにいたったアセスメントも必要なんですが、見学しながら手技を教える、という要点からずれない方が、新人看護師さんは集中できます。

【看護場面3】リーダーに報告するとき

【要点】

Aさんは疼痛コントロールが必要そうです

【理由】

安静時も痛みがあります。

【状況説明】

毎食後痛み止めを内服中ですが痛みは継続していて、屯用の指示はありません。痛くて食事はあまりとれず夜も断眠のようです。

【要点】

そのため鎮痛薬の検討をしたほうがよさそうです。

要点から伝えることで、リーダーは、あなたが患者さんの何を問題として伝えようとしているかが理解しやすくなります。

あなた自身も、問題点を自然とアセスメントするようになり、アセスメントスキルも一緒にあがる嬉しい効果もあります。

*申し送りや、医師への報告には、また別の伝わりやすい型があります。

【まとめ】PREP法を使って伝わりやすいリーダーへの報告や新入職看護師指導をしてみよう

PREP法の構成は4つからできています。

  1. Point :要点(結論・主張)
  2. Reason :理由(結論にいたった理由・そう主張する理由)
  3. Example:具体例(理由に説得力を持たせるための事例・データ・状況)
  4. Point :要点(最後にもう一度、結論・主張)

要点から話すため、報告する相手のリーダーや、指導する新入職看護師は、何のことを話しているのか理解しやすいです。

また、伝える側のあなたの思考も整理される効果があります。

ぜひ明日からの仕事で使ってみてください!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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