
こんにちは、新人指導でうまく説明できなくて悩んでいたママナースのハタワミです。

こんにちわ~!
おはなぼうです~!
ありがたいことに、私が勤務している病棟にも、4月から新人看護師さんが入職してきました。
実際に新人指導をして感じたことは、ただ一つ。
私、教え方下手だわ・・・⤵
【新人看護師さんの声】
ハタワミ先輩って、何言ってるかわかんないよね・・・
ハタワミ先輩って、教え方下手だよね・・・。
とか言われちゃうかも!←被害妄想
新人看護師さんに、わかりやすい教え方をするにはどうすればいいのか?

PREP法という、相手にわかりやすい説明をするための構成を身につけるといいよ!
PREP法は、
- 要点
- 理由
- 例
- 再度要点
これらを順番に明確にしながら説明していきます。
この構成は要点から話すため、新人看護師さんは何を教えられているのか理解しやすく、教える側の自分の思考も整理されます。
PREP法を使った教え方の具体例とともに効果を説明します。一緒に、教え方がうまい看護師を目指しましょう!

なぜ教え方がうまい看護師になるためにPREP法を身につけるといいのか

あなたにとって、教え方がうまい人って、どんな人ですか?
私が教えられる立場だったら、「そっか!なるほど!」と理解できた時に、相手のことを教え方が上手い人だと感じます。
PREP法は、その理解を促しやすくする説明の構成です。
PREP法は相手が理解しやすい構成
PREP法を使った説明をすると相手が理解しやすい理由は、次のような構成になっているからです。
- Point :要点(結論・主張)
- Reason :理由(結論にいたった理由・そう主張する理由)
- Example:具体例(理由に説得力を持たせるための事例・データ・状況)
- Point :要点(最後にもう一度、結論・主張)
最初の頭文字をとって、PREP法と呼ばれています。
説明の最初と最後に、要点(結論・主張)を伝えることが大きな特徴です。
わからないことだらけの新人看護師には結論から教えると理解しやすい

看護学校で勉強したり、看護実習で実技を練習しても、実際に入職したら医療現場ではわからないことだらけ・・・
看護技術や患者さんの状態観察の手順を説明しても、結論がわからないと、せっかくの手順説明は、新人看護師さんにとってあやふやなものになります。
例えば、PPEの着脱手順を説明するときに
「着るときは、まず先にガウンつけて~(省略)~最後に手袋つける」
「脱ぐときは、手袋から外して~(省略)~最後にマスクを外す」
と順序だてて説明する前に

着るときは一番清潔でいたいものが最後!
脱ぐときは一番汚れているものから外す!
と要点(結論)を先に伝えることで、一つ一つの手順がなんでそうなのかを理解しやすくします。
PREP法で新人看護師に教えるメリット

PREP法は、要点(結論・主張)を最初に伝えます。そのため、新人看護師さんに「一体なんの説明だろ?」という疑問をもたせません。
PREP法の構成を頭に入れて教える内容をまとめると、「一体私はなにをしゃべっているんだ?」というこんがらがった思考になりません。
新人看護師のストレスが減る
先に要点を伝えると、新人看護師さんは「これは何についての話なのか」を理解した上で話を聞けます。
なんの話かわかれば、聞く心構えや、どんな対応をすればいいのかわかります。

えっと、これはなんの話をしているのだろう・・・?
という新人看護師さんのストレスが発生しにくいよ!
教える時の考えを整理する習慣がつく
教える側は、「要点はこうで、理由はこう、理由の根拠は…」と整理してから説明するようになります。

看護師指導に、「根拠」ってキーワードはよく出てくるね!

この根拠の部分を改めて考えることは、教える自分も、実は曖昧になっていたり、わかっていなかったり、という気づきにもなりますよ!
PREP法を使った新人看護師への教え方の具体例
- Point :要点(結論・主張)
- Reason :理由(結論にいたった理由・そう主張する理由)
- Example:具体例(理由に説得力を持たせるための事例・データ・状況)
- Point :要点(結論・主張)
この構成を頭に入れて、説明の仕方を考えてみます。
【例1】新人看護師に手技を教える場合の声かけ
ここでは、グリセリン浣腸を例にします。
まず、新人看護師さんにはグリセリン浣腸の看護手順を読んでもらいます。そのあとに、PREP法で説明していきます。
① 「〇〇さんにグリセリン浣腸をしに行くから、一緒に行って手順を見ててね。」←グリセリン浣腸の手順を見ててほしい、という要点
② 「看護手順を読んだだけだとイメージがしにくいから、実際に手技を見て覚えよう。」←手順を見学する理由
③ 「患者さんによって声のかけ方や注意することも変わってくるから、手順と注意点を説明しながらやるね。」←手順を見学するときのイメージを具体化する
④ 「だからしっかり手順を見ててね。」←最後にもう一度手順を見学することを強調する

新人看護師さんは
- 手順を見学する理由
- 何に気を付けながら見学するのか
がはっきりして、わかりやすそうだね。
ここでやりがちなのが
いろんなことを同時に教えたくなっちゃう
手順を見学してもらう際に、患者さんのベッドサイドで突然、

「なんでこの患者さんはグリセリン浣腸をすると思う?」
と質問してみたり。

私も昔やってたかも・・・汗
もちろん、グリセリン浣腸を実施するにいたったアセスメントも必要なんですが!
見学しながら手技を教える、という要点からずれない方が、新人看護師さんは集中できます。
【例2】新人看護師がリーダーに申し送る際何を言ってるのかわからなくなるときの声かけ
例えば、新人看護師さんが、2日前に腰椎圧迫骨折で入院してきた88歳の女性を受け持ったとします。
新人看護師さんは、リーダーに
「体位変換のときに腰をとても痛がっていました。じっとしていても痛いようです。お薬がほしいと言っていました」
と、患者さんが痛がっていることを一生懸命申し送ります。
これだけだと、リーダーに「痛がっているのはわかった。で?」となってしまいます。
PREP法を用いて、新人看護師さんに申し送りの伝え方を導いてあげましょう。
① 申し送るときは、「要点、理由、状況」を伝えるとわかりやすいよ。←要点を伝える
② そうすると、聞いている人もわかりやすいんだよ。←理由
③ 例えば、
- 疼痛コントロールが必要←要点
- 安静にしていても痛みがある←理由
- 毎食後痛み止めを内服中だけど痛みは継続していて、屯用の指示はない。痛くて食事も食べられない。←状況説明
こんな感じだと、わかりやすいね。←具体例
④ だから、「要点、理由、状況」を意識して申し送りをしてみよう←再度要点を強調
あ

新人看護師さんの、思考回路の整理にもなるね
ここでもやりがちなのが
同時にいろんなことを言いたくなっちゃう
申し送る際のポイントを教えているつもりが、急に

で、この患者さんの病態って何?
とか質問してしまったり。
もちろん病態も大切なんですが!
今は申し送りのポイントを教えている、という要点からずれないことが、新人看護師さんの理解を深めます。
【まとめ】新人看護師へのわかりやすい教え方はPREP法を身につけよう!
新人看護師にうまく指導ができない
PREP法って何?
PREP法は
- 結論
- 理由
- 例
- 再度結論
これらを、順番に、明確にしながら説明していく構成のため、新人看護師さんも聞きやすく、教える側も教えられる側も、思考が整理される効果があります。
そのため、新人看護師さんへ教えるときは、PREP法を身につけておくと、教え方がうまい看護師になれます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

ありがと~!
一緒に教え方を勉強していこう~!

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