私は小さな地域病院の病棟で働くママナース。

呼吸って大事!と思って、3学会合同呼吸療法認定士の資格を取り3年目。
勉強した呼吸の知識を、患者さんの呼吸困難感の緩和、改善、増悪予防、ADLやQOL向上などに活かしたい。
できれば、自分だけではなく病棟全体の呼吸ケアの質も上げたい。なぜなら、病棟看護は線でつながっているので、私1人ががんばっても継続できなきゃ意味がないから。
そんな思いから、私は今年、病棟でぼっち呼吸ケアラウンドを始めました。
しかし、実際に始めてみると、想像していたよりずっと難しかった・・・。
個人活動の呼吸ケアラウンド
RSTがある病院では、多職種で患者さんの呼吸状態を評価し、人工呼吸器管理や排痰ケア、呼吸リハビリテーション、スタッフ教育などを行っているところもあります。
でも、私の病棟には、そのようなRSTはありません。また、加算の面でRSTをつくることも難しいです。
「じゃあ、私にできることって何だろう?」
そこからのスタートでした。
まずは、申し送りで得た情報や、病棟の看護業務をしているときに呼吸状態が気になる患者さんがいたら、呼吸ケアラウンドとしてピックアップして情報収集します。
入院経緯、疾患名、既往歴、治療経過、検査結果、VSやフィジカルアセスメント、患者や家族の思い、などなど。
必要なら体位を調整したり、呼吸介助をしたり、排痰を促したりする。
そして、変化を評価し、継続してほしい呼吸ケアを決定し、看護師間で共有できるようにする。
必要時、医師やPT、ST、管理栄養士、薬剤師、MSWに報告したり相談したりする。
・・・・
言葉にすると簡単そうですが、実際はそうでもありませんでした。
日頃の看護業務の合間にやるため、必然的に時間との勝負なところもありますし。
ぼっち呼吸ケアラウンドは私の弱気と比例
まず呼吸ケアラウンドをはじめるにしても、対象患者がどこにいるのか、情報を得るのが大変でした。
呼吸ケアラウンド活動当初は、みんなに「対象の患者さんがいたら教えてください」とアナウンスし、何度か声をかけてくれたのですが、時間が経つにつれて、声をかけてくれる人も減り、かといってあんまり何度もアナウンスするのもなぁと弱気になって、やめてしまったことが原因。
継続看護の難しさ
目標の1つは、呼吸に関するケアの統一を患者に提供できること。
でもね。
病棟看護師はみんな忙しい。ほんとに。
そんな中で、
「スクイージングをやって評価してください」「歩くときに呼吸法を指導してください」
と言ったら、
「また仕事が増える、時間がない・・・・」
と負担感があって、実施率はすごく低かった。
説明の仕方、なぜそれが必要なのか、といった丁寧な対応やフォローが足りなかったな、としみじみ思います。
医師やPTとコミュニケーションがとりにくかった
私の職場の病棟には医師が少なくて、なかなか会えず、タイムリーに相談しにくい環境っていうのも難しさを感じる一面。
SSTはあって、それは医師とSTと看護師が患者をラウンドし、その場であーだこーだ相談して、医師が指示を出したりしている。その様子をみて、「いいなあ。」と羨ましい思いで見ているのは私だけかしら??
PTさんが積極的に呼吸リハをやってくるていることが多いのだけど、それなのに、看護師はその情報を知らないとか、PTさん任せになっているとかもあって、お互いに情報共有できていたらもっとよかったのでは?と感じる場面もたくさんあった。
アンケートをしたらみんなの考えがわかってすごくよかった
前期の終わりに、看護師、PT、ST、管理栄養士にアンケートをしました。
アンケートは今後の活動の見直しにすごく役立ちました。
- 呼吸ケアラウンド活動に対して肯定的な意見で病棟でのニーズは満たしている
- でも、呼吸ケアラウンドを実際に利用や相談につながる仕組みの改善が必要
- 呼吸状態の評価支援、実技支援を求めている人が多い
- 提案された呼吸ケアの継続が不十分
- 定期的に対象患者を抽出したほうがいいと思っている人が多い
- 看護師以外は、呼吸ケアラウンド活動内容をほとんど知らなかった
アンケート結果から、呼吸ケアラウンド活動が個人活動の域を出ていないことが浮き彫りになりました。いや、個人活動なんですけどね・・・。
私が「多職種と連携!」とか言っているわりに、多職種の方は知らないしね。何度か声をかけていたけど、それが呼吸ケアラウンドの一環だと知らないってこと。
でも、呼吸ケアラウンドに対して有用性を感じているスタッフがほぼ全員だったことには、すごく驚きました。ニーズを満たしているんだな、と力をもらいました。
早速、後期に向けて改善策を作ったので、それらを行っていく予定ですが、そのことはまた別の記事に書きます。
ぼっち呼吸ケアラウンドで気づいたことは、気軽に相談できる人になること
まずは、私の職場での呼吸ケアラウンドは
「一緒に患者さんの呼吸を考える、相談できる」身近な存在になることが、今の職場に必要な呼吸ケアラウンドなんじゃないか
と感じました。
それだけでも、誰かが患者さんの「呼吸」に目を向けるきっかけになるかもしれない。
きっと、呼吸ケアラウンド活動内容は、それぞれの職場によって必要なことが変わるのでしょう。
3学会合同呼吸療法認定士を取ったけれど、何をしたらいいかわからないあなたへ
もし今、
「資格を取ったけど、職場で活かせていない」
「RSTがないから活動できない」
「呼吸の大切さを広めたいけれど、何から始めたらいいかわからない」
「自分ばかり頑張っているようで苦しい」
そう感じている人がいるなら、私も仲間。
いざ個人的に呼吸ケアラウンドを始めても、うまくいかないことが山ほどある。
「もっと何かできたはず」と落ち込むことは数え切れず。
自分の知識不足を感じることも数え切れず。
でも、活動を始めたからこそ見えるようになったものもある。そのことについては別の記事に書きますので、よかったら参考にしてください。
3学会合同呼吸療法認定士の資格は、ゴールではなく、ここから学び続けるためのスタートなのだと思います。制度自体も、呼吸療法の知識・技術を深め、医療チームのレベル向上や呼吸療法の普及につなげることを目的としています。
私もまだまだ試行錯誤中。
一緒に前に進みましょう~!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。


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